【議会報告】離婚後も親子がつながれる小牧へ。中学生の給食費無償化は「今年度限り」で終わらせない!一般質問に登壇しました
小牧市議会議員の伊藤こうしろうです。 先日、令和8年9月議会の本会議にて、一般質問の壇上に立ちました。
今回のテーマは2つです。
1つ目は、本年4月に改正民法が施行された「共同親権」を含む、離婚後のこどもの利益をどう守っていくか。
2つ目は、学校にかかる保護者負担、とくに「今年度限り」とされている中学生の給食費無償化についてです。
一見まったく違うテーマですが、根っこにあるのはどちらも「すべては、こどものために」という思いです。
動画は下から閲覧することができます。
👨👩👧 テーマ1:離婚後も「こどものために」。共同親権スタート後の小牧市の現状は?
私は令和6年12月議会でもこのテーマを取り上げ、面会交流や養育費の取決めがないまま離婚に至るケースの多さ、親と子どもが会えなくなってしまう実態、家庭の経済格差が教育格差につながりかねない懸念をお伝えし、法施行に向けた体制整備をお願いしました。
あれから1年余り。本年4月1日、ついに改正民法が施行されました。主なポイントは次のとおりです。
- 婚姻関係の有無にかかわらず、父母が子に対して負う責務を明確化。親権は「子の利益のために」行使するものと法律に明記
- 協議離婚の際、父母の双方(共同親権)か一方(単独親権)かを選べるように。合意できない場合は、家庭裁判所が子の利益の観点から判断
- 養育費に先取特権を付与。取決めがなくても請求できる「法定養育費」を新設し、強制執行の手続もワンストップ化
子どもの権利条約でも、父母から引き離されない権利(第9条)や、父母による共同養育(第18条)が謳われています。 もちろん、DVや虐待が背景にあるケースへの安全配慮は大前提です。そのうえで、施行から数か月たった今、小牧市での実際の運用状況を確認しました。
💡 質問と、役所からの回答
① 法施行後の離婚届の状況は?
- 共同親権を選択 ➔ 対象25件のうち6件(24.0%)
- 養育費の取決めあり ➔ 18件(72.0%)
- 子育ての分担の取決めあり ➔ 21件(84.0%)
- 親子交流の取決めあり ➔ 21件(84.0%)
② 実際に養育費を受け取れている家庭の割合は?
- 児童扶養手当受給者のうち、養育費を受けている割合 ➔ 22.2%
前回質問時の20.8%からわずかに改善したものの、依然として8割近いひとり親家庭が養育費を受け取れていません。
「取決め72%」と「実際に受け取れている22%」。この差こそが課題だと考えています。
③ 養育費確保支援制度の拡充
- 本年8月から、強制執行などの申立てにかかる助成制度が新設 ➔ 民法改正で、支払われない養育費を回収するための手続がぐっと使いやすくなりました。
- 取決めがなくても、子1人につき2万円の法定養育費を請求できるように
- 公正証書や調停調書などがなくても、相手の現住所がわかっていて、合意書など養育費の存在を証明する文書があれば差押えを申立てできるように
- 執行手続のワンストップ化で、1回の申立てで勤務先や預貯金の特定から差押えまで一気に進められるように
- こうして実効性が高まったことを受けて、小牧市では本年8月から養育費確保支援の助成対象を拡大しました。
- 対象 ➔ 自分で裁判所へ養育費の強制執行を申し立てる際の手数料や、戸籍謄本などの必要書類の取得費用など
- 助成額 ➔ 最大2万5千円
④ 新しくできた「親子交流支援事業費補助制度」
この制度は、令和6年12月議会で私が兵庫県明石市などの取組を例に挙げて提案し、実際に予算化していただいたものです。
- 父母が直接顔を合わせることなく、第三者機関の支援を受けながら親子交流ができる仕組み
- 父母1組につき10回まで継続して利用可能
- 第三者機関の案内 ➔ 市ホームページで法務省の一覧表をリンクし、愛知県内の3つの支援団体を案内。ひとり親相談窓口でも個々の事情に応じて案内
- 現在の状況 ➔ 問合せ1件(父母間の同意が得られず、申請には至らず)
第三者機関を活用した交流支援を市独自の補助制度として創設したのは、愛知県内でも先駆けとなる取組です。ここはまず大いに評価したいと思います。
📢 伊藤こうしろうのまとめと要望
共同親権の選択は24%。もちろん選択的な制度であり、ご家庭ごとの判断が尊重されるべきものです。ただ、必要な情報や環境が整ったうえで「現実的な選択肢」として選ばれていくよう、市としての対応をお願いしました。
また、今回の法改正で養育費を確保するための仕組みは大きく強化されましたが、制度があっても、当事者がその存在を知らなければ使われません。
問合せ1件が「同意が得られず申請に至らなかった」という結果も、裏を返せば「制度を必要とし、実際に検討した方がすでにいた」ということ。つまずいた場所にこそ、次の支援の可能性があると前向きに捉えています。
🏛️ 関係部局へ要望したこと
- 周知のタイミングをもっと早く:離婚届の窓口では、すでに離婚を決断した後。婚姻関係の相談段階や、離婚を考え始めた早い時点で情報が届くように
- SNSの積極活用:ホームページやチラシだけでなく、当事者世代が日常的に接する媒体で発信を
- 「実施前の相談」も補助の対象に:先進自治体のように、親子交流に向けた事前相談も補助対象に加えることを検討してほしい
- 身近な受け皿づくり:案内している支援団体はいずれも名古屋市内。小牧市内や近隣で担い手を見つけていく。私自身も情報収集や働きかけに力を尽くします
🍱 テーマ2:中学生の給食費無償化は「今年度限り」で終わらせない!
物価高騰が続くなか、子育て世帯の負担軽減は大きな課題です。
国では昨年12月の3党合意により、本年4月から公立小学校の給食費が所得制限なしで無償化されました。 小牧市でも今年度、国の臨時交付金を活用して中学校の給食費無償化が実現。多くの保護者の皆さまから歓迎の声をいただいており、私も評価しています。
ただ、この中学校の無償化は時限的な財源によるもの。保護者の皆さまからは「来年度も続くの?」という不安の声も上がっています。
💡 質問と、役所からの回答
① 学校で集める保護者負担はいくら?(中学3年生の場合)
- 学用品費 ➔ 約5,800円
- 修学旅行費 ➔ 約69,600円
- 合計 ➔ 約7万5千円
- もし給食費が無償化されていなければ ➔ さらに年間69,160円が上乗せされ、年間約14万5千円
給食費以外にも、決して軽くない負担があることが改めてわかりました。
② 学校給食にはどんな意義がある?(教育長)
➔ 児童生徒の心身の健全な発達に資するとともに、食に関する正しい理解と適切な判断力を養ううえで重要な役割を果たすもの
③ 中学生の給食費無償化にかかる費用と財源
- 総額 ➔ 2億6,820万2千円
- うち第2子以降分(従来から実施)➔ 1億1,314万6千円(一般財源)
- うち第1子分(今年度に限り実施)➔ 1億5,505万6千円(国の臨時交付金)
④ 国の臨時交付金は何に使われた?
- 交付限度額 ➔ 約8億5,400万円
- 給食費無償化 ➔ 1億5,506万円
- くらし応援商品券 ➔ 5億7,000万円
- プレミアム商品券発行助成 ➔ 1億1,675万円 など
⑤ 来年度も同じような交付金が来たら、給食費無償化に優先して使う?
➔ 国からの推奨メニューに従う
⑥ 中学生の給食費無償化の意義を、市長に問う
➔ 子供の成長にとって大切なものだと認識しているが、一律の無償化として本来国がやるべきだと考えている。
🔥 最後のまとめと要望:国の制度が整うまで「財源の谷間」をつくらない
憲法第26条第2項には「義務教育は、これを無償とする」とあります。教育長の答弁のとおり、給食が教育に欠かせないものであるなら、中学生の給食費を無償化しても何ら不思議ではありません。 学校給食法は食材費を保護者負担と定めていますが、自治体が独自の財源で無償化することまでは禁止されていません。
もちろん、本市の経常収支比率は90%台で推移しており、使える財源に限りがあることは私も承知しています。 だからこそ、AIの活用などによる業務効率化で財源を生み出し、子育て世帯を支える施策に振り向けていく。この両輪が必要だと考えています。
小学校の無償化は国の動きで実現しました。この流れが中学校にも広がるよう、私自身も国への働きかけを行ってまいります。 ただ、国の制度になるまでには時間がかかります。給食が教育の一環である以上、その恩恵を受けられるかどうかが「財源の谷間」で左右されてはいけません。
🏛️ 市長へ要望したこと
国による中学生の給食費無償化が実現するまでの間は、たとえ国の交付金という後ろ盾がなくなったとしても、行財政改革による財源創出も含め、小牧市独自の工夫で中学生の給食費無償化を継続していただきたい。
🌻 おわりに
今回取り上げた2つのテーマは、どちらも「こどものために」何ができるか、という問いでした。
親子交流支援の補助制度は、前回の一般質問での提案が形になったものです。ただ、制度はつくって終わりではありません。利用実績を積み重ねながら、相談支援の充実や地域の受け皿づくりで、さらに育てていきたいと思います。
そして中学生の給食費無償化。子育て世帯が安心して子どもを育てられる小牧市であり続けるために、市長の力強い決断を求めました。
離れて暮らすことになった親子も、毎日給食を食べる子どもたちも。 小牧のこどもたちの未来のために、これからも運用状況をしっかり注視し、また皆さんにご報告していきます。
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【小牧っ子の挑戦!】
日本維新の会
小牧市議会議員 伊藤こうしろう
https://lit.link/koshiro110
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